※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

イソフラボンの持つエストロゲン様作用とは

イソフラボンとは、大豆や葛などマメ科の植物に多く存在するフラボノイドの一つで、抗酸化作用を持つことで知られている成分です。
イソフラボンはまた、女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つために、人体内でエストロゲン受容体と結びついて働く「エストロゲン様作用」も備えています。
この記事では、イソフラボンの持つエストロゲン様作用についてご紹介します。

エストロゲンとは?

エストロゲンとは卵胞ホルモンとも呼ばれる女性ホルモンの一つで、400を超える作用を持つ、身体に不可欠な存在です。
そもそも女性ホルモンとは、主にエストロゲンとプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つを指します。
両者がバランスを取りながら分泌されることで、妊娠できる身体づくりを行い、妊娠を維持して無事に出産する目的を持っているのが女性ホルモンです。
主に卵巣から分泌されるエストロゲンは、思春期に訪れる初潮と共に作られ始め、分泌が安定する20~30代でピークに達した後、加齢と共に減り始める性質があります。
特に40代半ばを過ぎると、卵巣の働きが衰えるに従って分泌量が急激に減り、エストロゲン不足による更年期特有の症状が現れる人が増えてきます。
更年期などにエストロゲンを適度に補えば症状の緩和や改善が期待できますが、過度に補うとエストロゲン依存症と呼ばれる状態に陥る恐れもあります。
すると乳房ガンや子宮ガンなど、婦人科系の疾患の発症リスクが高まるため、不足したら増やせばよいという単純な話ではありません。
生涯での分泌量がわずかティースプーン1杯程度といわれる女性ホルモンは、ごく少量で身体に多くの影響を及ぼすため、バランスが非常に重要なのです。

エストロゲンの主な働きとは

エストロゲンは女性らしい身体づくりを担うホルモンで、妊娠に備えて子宮内膜を厚くするのが主な働きです。
400以上もの機能を持つエストロゲンには、
・健康な肌や髪を作る
・情緒を安定させる
・血管を拡張して血液の流れをよくする
・自律神経のバランスをとる
・骨の代謝を助けて強化する
・脳の働きを維持、活性化する
・性機能を高める
などが代表的な働きとして挙げられます。
主に生理後から排卵前にかけて分泌量が増えるのが特徴で、この期間は心身が安定するため調子がよくなります。
また、分泌量がピークに達する20~30代は妊娠・出産に適した時期でもあるのです。

エストロゲンの過不足の影響とは

前述のように、エストロゲンは不足しても過剰になり過ぎても、心身にさまざまな影響を及ぼします。
不足によって現れる症状の一例には、
・生理不順や月経停止、不妊など生殖機能の低下
・肌や髪の老化が進む
・むくみや体重増加
・基礎代謝の低下
・骨が弱くなり骨粗しょう症のリスクが高まる
・情緒不安定や不眠
といったものが挙げられます。
エストロゲン不足に陥ると、全身の不調に加え精神的にも不安定になるため、その分泌が急激に下がる閉経前後はさまざまな不調を感じやすくなる人が増えるのです。
一方、エストロゲンの分泌が過剰になると、
・生理痛などの悪化や無排卵
・子宮筋腫になりやすい
・乳腺が張ってしこりに似た症状が出る
・乳がん、子宮がんなどの発症リスクが高まる
などの悪影響が及びます。
また、慢性的な疲労や性欲の減退、低血糖症やイライラ、老化の促進など、女性ホルモン欠乏に似た症状も現れる場合があります。
エストロゲンは過不足どちらかに傾いても悪影響を及ぼすため、バランスの取れた状態の維持がとても難しいものなのです。

イソフラボンとエストロゲンの関係性について

イソフラボンはエストロゲンに似た分子構造をしているため、類似した働きをする成分として知られています。
そもそもエストロゲンが体内で機能するには、受容体(レセプター)が必要で、それを介して初めて作用します。
イソフラボンがエストロゲン様作用を示すのは、構造が似ているためにエストロゲン受容体に結合し、受容体側がイソフラボンを受け入れるためです。
また、イソフラボンの活性力はエストロゲンの1/1,000~1/10,000と非常におだやかなので、エストロゲンが欠乏した状態ではエストロゲン様作用を発揮するのです。
一方、エストロゲンの分泌量が十分な場合には、その働きを増進させることはなく、過剰な分を抑える働きも備えています。
このように、エストロゲンの過不足をともに調整するのがイソフラボンの特性といえるのです。
なお、イソフラボンは40~50mg/日の摂取が必要とされており、大豆をはじめ、豆腐や豆乳、納豆や味噌などの大豆食品に多く含まれています。
ただし、イソフラボンは身体に蓄積される成分ではないため、毎日の摂取を続ける必要があります。
イソフラボンは安全性が高い成分のため、食材のほかサプリメントでの摂取も推奨されているので、外食の頻度が高い人や大豆製品が苦手な人は、規定量を守って活用するのもよいでしょう。

おすすめの関連記事

トップに戻る
おすすめ製品